2012年8月3日金曜日

「置かれた場所で咲きなさい」

渡辺和子さんの『置かれた場所で咲きなさい』という本を読みました。
今年4月の発行から約1ヶ月で18万部のベストセラー、
その後新聞などで取り上げられ、最近では50万部以上を記録しているようです。

渡辺和子さんは、現在ノートルダム清心学園の理事長先生。
36歳で同女子大学の学長になられた時、大変なご苦労があったそうです。
自信を失い、もう辞めようかと思った矢先、一人の宣教師がある英詩をくれたといいます。

置かれたところで咲きなさい。
(Bloom where God has planted you.)
咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです…

この言葉によって渡辺さんは変わりました。
それまでは「~してくれない」と周囲のせいばかりにしていた気持ちを改め、自らほほえみ、声かけするようになりました。
すると不思議なことに、周りも明るく優しい人たちに変わっていったそうです。

このようなご自身の体験から学んだことを日頃学生さん達に伝えていらっしゃるように、この本の中でも我々にこう語りかけます。
… 結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。
そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。
どうしても咲けない時もあります。…そんな時には無理に咲かなくてもいい。
その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。
次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。

咲くだけでなく、根を張ることも大切なのですね。
勇気をもらいました。

50万人もの人が渡辺和子さんのメッセージを心の栄養として、輝かしい未来に備えて根を張っている。
そんな光景を思い浮かべると、未来がとても楽しみに思えてくるのです。

☆『置かれた場所で咲きなさい』 
  渡辺和子(幻冬舎 2012.4.25)

1 件のコメント:

  1. なんさん
    いいお話ですね~
    こういう宣教師のような方が身近にいてくれたら、どんなに心強いでしょうね。

    わたしもなんとなくその渡辺さんの経験、わかるような気がします。人の行為に期待するよりも、自分自身のありよう、存在、を信じたい、という感じがしますね。

    それと、お話を拝読していて思うのですが、人は昔から異なるものの価値を自分の信じる「尺度」「物差し」で比較することで人生を送ってきているように思うのですが(たとえば、貨幣で物の価値を比較するなど)、そうした自分勝手な物差しで比較するということをやめれば、周囲がどんな状況であっても受け入れられ、その結果幸福感、というか、充足感を得られるようになれるのではないか、と思うんですね。。。他人の行為に期待して失望するのは、他人の行為と自分の期待とを、自分が勝手に、自身に都合の良い天秤で量って比較するということをしているからですよね。

    比較するのをやめるということは、自分自身に自信を持つということでもあるので、なかなか実践するのは難しいですが、とりあえずお金の価値に置きなおしてモノや人の行為を比較するのはやめよう、と私は思っています。。。

    ご紹介いただいたご本、私も読んでみますね!
    ふかより。

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