2013年11月6日水曜日

「思い通りにいかないから人生は面白い」

“人生は「想定外」が当たり前なのに、なぜ人は「思い通りにいかない」と嘆くのか——” 
今年82歳を迎え、なお精力的に執筆活動を続ける作家の曽野綾子さん。

戦争体験、アフリカへの援助活動など…世界のどん底を見てきたからこそ小さな枠に捉われない。

曽野さんの素晴らしさは、なんといってもこの人並み優れたプラス思考にあるように思います(^◇^)

*   *   *   *   *

どんな時代にも、どんな個人にも、思いがけないことは必ず起こります。
ある程度年をとった人なら、「こんなはずでなかった」ということを、二つや三つは抱えているはずです。
それは、お気の毒だ、というより、人間の運命はみんなそうなんですね。 
…実に、人生は次の瞬間、何が起きるかわかりません。

闇がなければ、光がわからない。人生も、それと同じかもしれません。
幸福というものは、なかなか実態がわからないけれど、不幸がわかると、幸福がわかるでしょう。
だから、不幸というのも、決して悪いものではないんですね。

荒っぽい言い方ですが、幸福を感じる能力は、不幸の中でしか養われない
運命や絶望をしっかりと見据えないと、希望というものの本質も輝きもわからないのだろうと思います。

もちろん、不幸はできるだけ避けたいし、病気や貧困はすべて解決する方向へ努力すべきです。
しかし、人間は幸福からも不幸からも学ぶことができるんですね。 
病気、失恋、受験に失敗すること、勤め先の倒産、親との死別、離婚、親しい人から激しい裏切りにあうこと……などを耐え抜いた人というのは、必ず強く深くなっています。

そして、望ましくなかった経験がむしろ個性となって、その人を静かに輝かせているのです。
人は苦しみの中からしか、ほんとうの自分を発見しない、という気さえします。

「ワンダーフル」という英語は、「すばらしい」とか「すてき」とか訳されていますが、これは「フル・オブ・ワンダー」、つまり「驚きに満ちている」という意味なんですね。

人生がすばらしいのは、予想通りにことが進んだからではなくて、むしろ予想されないことの連続だからこそ、すばらしい 
意図しなかったことではあるけれど、それなりに意味があったのだ、ということを発見できたら、その人は、「人生はすばらしい」と言える成功者なんです。
~『思い通りにいかないから人生は面白い』(三笠書房、2013)~

2 件のコメント:

  1. 思い通りにいかないから、たくさんの出会いも経験できるんですよね。
    台本通りだと、ありがたみも感じないし…

    うん。なんさんのこのお話で、改めてそう強く感じました。
    いつも感謝しています〜☆

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    1. ちゅら☽さん、こんにちは!
      「人生、台本通りでないからたくさんの出会いあり、感謝もあり…」って、
      本当にその通りですね(*^_^*)
      私もいつも「美ら月さんのブログ」を読んで、わくわくと感動を体験しています♪
      こちらこそ、いつもありがとうございます♡

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