これが予想以上に面白くて(^o^)
「テルマエ」とはラテン語で「(公衆)浴場」のこと。
なので、「テルマエ・ロマエ」は「ローマの浴場」という意味だそうです。
主人公は古代ローマ時代の浴場設計技師…つまりお風呂職人のルシウス。
(古代ローマでは風呂文化が発達し、公衆浴場はさながら日本の銭湯のようでした)
ある日、ルシウスは排水口に吸いこまれ現代日本の銭湯にタイムスリップ! (原作と映画↓)
(富士山の絵をヴェスビオス火山に変えて飾ったり、シャンプーハットを作ってみたり、フルーツ牛乳を流行らせたり・・・(^_^))
こうして時空を超え、お風呂を通じてローマと日本を行き来できるようになったルシウス。
ローマでの浴場作りに行き詰ると、「平たい顔族(かおぞく)」と呼ぶ日本人からヒントを得るのです。
各章末に著者ヤマザキマリさんのコラム(「ローマ&風呂、わが愛」)もあり、お風呂とはこんなに深いものだったのか~と、好奇心が大いに刺激される作品です(^^♪
ちなみに、映画も笑えます。
ローマ人役を演じた日本の“濃いメン”たち(阿部寛、市村正親、宍戸開、北村一輝…)が西洋人と混じってもまったく違和感なし!(^◇^)
ローマ人役を演じた日本の“濃いメン”たち(阿部寛、市村正親、宍戸開、北村一輝…)が西洋人と混じってもまったく違和感なし!(^◇^)
作者のヤマザキマリさん自身、小さい頃から妹さんと二人だけで銭湯に通っていたそうです。
お父様を早くに亡くされ、お母様も仕事で忙しかったため、銭湯で世話をしてくれたのは番台のお婆さんでした。
昔は買物するにしても必ずお店の人との会話がありました。とヤマザキさんはいいます。(NHK Eテレ「グレーテルのかまど」2013.5.24)
人との交流が少なくなった今、 職業も肩書きも関係なく、無防備な状態(真っ裸)でみんな一緒に入る銭湯は究極の「コミュニケーションの場」。
日本がどんなに近代化しても、銭湯だけは今も昔のままの異空間なんです。
かつて寂しかった姉妹の心をあたためてくれた銭湯とそこに集まる人々♨
そして、「今も日本人の中にある“古き良き日本の心”を忘れてほしくない」…そんな思いをヤマザキさんはこのマンガに託しました(*^_^*)
これまで世界中を旅し、暮らしてきた経験のあるヤマザキさんだからこそ、日本の良さを外側から見つめて描けた作品なんだなぁと感じました。
番台、美輪さんの心洗われる「美話」が名物の「美輪乃湯」♨ こんな銭湯行ってみたい(^o^)♡ (NHK Eテレ「美輪乃湯」 2012.8.8) 番組情報→http://www4.nhk.or.jp/miwanoyu/ |
☆「マンガ大賞2010」、 「第14回手塚治虫文化賞短編賞」授賞 http://natalie.mu/comic/news/29206 |
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