(このブログ初回でも取り上げました♪ http://cocorotree.blogspot.jp/2012/04/blog-post.html)
その馬場さんが書いた詩(手紙)ですφ(.. )
6年近く前、新しいシングルがリリースされた時に新聞広告に載ったものですが、今でもその切り抜きは保存版で時々読み返しています。
* * * * *
馬場俊英からの手紙 「第2回~向かい風」
友よ、順風を背に受けて走った時代がかつて君にあった。
君の帆は風を捕らえ、君のヨットは水面を切り拓いて走った。
時代の空気を胸いっぱいに吸い込み、ほんの小さな風さえも逃さずに、君は力を発揮したんだ。
友よ、あれからどれくらい経っただろう?
いつしか風向きは変わった。
進んでも進んでも、進んだ分だけ押し戻されて、そして流されて行く。
マストに帆を張れば張るほど、君はどんどん離れて行ったんだ。
君はもがき、焦り、苦しみ、迷い、悩んで、そして傷ついた。
今思えば、一度、帆を降ろすべきだったのかも知れない。
友よ、動きたくても動けないときがあるよね。
動かそうとしても動かない、それがまた人生なんだ。
逆風。
向かい風の日々。
自分の力だけではどうにもできないことがあり、
どうにもならないことがあるみたいだ。
君の、ついに報われることのなかった汗のことや、
どこにも辿り着かなかった頑張りを思うと、
言いようのない想いが胸に込み上げます。
悔しかったこと。
苦しかったこと。
やりきれない想いを、君はどこに流して来ただろう。
歳を重ね、暮らしはどんどん窮屈になっていく。
終わりもせず、はじまりもせず、毎日は続く。
友よ、そこから何が見えますか?
風の中に立つ君のことを、今日は想っています。
(2008.10.11 朝日新聞朝刊)
。。。「最終回~追い風」につづく。。。
☆こちらからも読めます(第一章~「無風」/第二章~「向かい風」/最終回~「追い風」)
→http://www.babatoshihide.com/newsong/
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