2013年4月21日日曜日

「世界から猫が消えたなら」

『世界から猫が消えたなら』という本を読みました(^‥^=)~
「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 2013年本屋大賞」にノミネートされた本です。

最初は単なる猫好きの人が書いたにゃんこ本かと思ったら、、、
実は色々なことを深く考えさせられる小説で、笑いあり涙あり。。。と感動でした。


*  *  *  *  *  *  *

主人公は郵便配達員の“僕”30歳。 一匹の愛猫(キャベツ)との二人暮らし。
ある日、余命を宣告された“僕”の前に面白い悪魔(アロハ)が現れます。      
「はじめまして!」…「アタシ、悪魔っす!」
「アクマ?」     
「そう悪魔っす!」

その悪魔との取引きで、この世から何か一つ消す代わりに“僕”の命を一日延ばすことになり・・・
電話、映画、時計… 無くなってみて初めて感じること。
世界から電話が消えた。でもそれで僕は何を失ったのだろうか。 …
      
電話そして携帯電話の発明により、人はすれ違わなくなり、待ち合わせをする意味を失った。 
でも、つながらないもどかしさ、待っている時間の温かい気持ちが、あの震えが止まらないほどの寒気と一緒に僕の中で力強く残っていた。

“僕”は人生の残りの時間で大事なことに気付いていきます。
僕が生きてきたこの30年間、果たして本当に大切なことをやってきたのか。  
本当に食べたい物を食べ、会いたい人に会い、大切な人に大切な言葉を伝えてきたのか。
    
僕は母さんにかける一本の電話よりも、目の前の着信履歴にかけ直すことで目いっぱいになっていた。 …
      
目の前のことに追われれば追われるほど、本当に大切なことをする時間は失われていく。   
そして恐ろしいことに、その大切な時間が失われていることにまったく気付かないのだ。 
ちょっと時間の流れから離れて立ち止まってみれば、どちらの電話の方が自分の人生にとって重要なのかはすぐ分かることだったのに。
      
そして目の前に迫ってくる無数の本質的ではない物事に追われ続けた結果、人生の最期にこんなはずじゃなかったと嘆くのだ。

そして、悪魔が次にこの世界から消すと告げたもの。
それは「猫」。 “僕”の決断とは… (続く)

 *  *  *  *  *  *  *

本書のツイッターでは、
「何かを得るためには、何かを失わなくてはならない」感動的、人生哲学エンタテインメント!
とうたわれています。
(まさにその通り! でも哲学といっても軽快な文章でさくさく読めてしまいます(*^^)v)
https://twitter.com/seka_neko

☆『世界から猫が消えたなら』 (川村元気、2012、マガジンハウス)

(=^x^=) おまけ
昔飼っていた愛猫のユキ 
(1983.1.1撮影…もう30年も前!)
なわとび大~好き♡
今は天国にいます♪

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